よもぎ

このページでは、よもぎの効能について調べています。

よもぎ画像

よもぎの特徴や効能を調査!

よもぎは日本全国に分布している野草です。天ぷらや餅、そしてケーキなど食材に混ぜ込まれることが多いほか、石鹸の加工などに用いられることもあり、用途は非常に多彩。そのため雑草という扱いではなく、ハーブのような位置づけで、日本人から重宝されています。

食用の場合、その旬は春先の35月ごろ。キク科の植物らしいギザギザの葉を持つ特徴があります。

野草名 よもぎ
学術名 Artemisia princeps
生育地 北半球に広く分布
形態 多年草
その他の特徴 ひとつの茎にたくさんの蕾をつけるのが、よもぎの花。ただし下向きに咲く非常に地味な姿で、色は赤みを帯びた褐色となっている。

その効能・効果

よもぎには数多くの効果効能があると言われます。

まず日本人の死因の筆頭に挙がる、がん予防に効果を発揮する成分が、多く含まれることで知られています。

また止血効果が高いと言われており、民間療法では傷口によもぎの葉を充てることで応急処置をしました。貧血予防にも役立つと言われているので、女性は要注目。

さらに独特の香りには、ストレスを緩和する成分が含まれているそうです。

出典元:良好倶楽部 https://ryoko-club.com/food/mugwort-nutrition.html

「Green vegetables, red meat and colon cancer: chlorophyll prevents the cytotoxic and hyperproliferative effects of haem in rat colon.」より
(訳:緑の野菜、赤身の肉および結腸癌:クロロフィルはラット結腸におけるヘムの細胞傷害性および過剰増殖性作用を予防します。)

よもぎにはクロロフィル(葉緑素)と呼ばれる成分が含まれています。
緑の野菜はクロロフィルがたくさん含まれているのですが、結腸細胞障害のあるラットにクロロフィルを与えるとどのような効能が得られるのか調べる研究が行なわれました。

1.2mmol/kgを与えたところ、結腸細胞の障害が緩和されたのです。
これは、結腸ガンのリスク軽減効果が見られた証明ともいえるので、注目すべき作用だといえるでしょう。

参考:Green vegetables, red meat and colon cancer: chlorophyll prevents the cytotoxic and hyperproliferative effects of haem in rat colon.

「クロロフィルの血漿脂質改善効果」より

よもぎに含まれているクロロフィル(葉緑素)には、脂質代謝への効能も期待されています。

例えば、ラットを用いたクロロフィルのコレステロール低下に関する効能を調べた実験があるのでご紹介しましょう。

こちらの実験では、5日間固形資料で飼育したラットに対し、1群を6匹としてカゼインやミネラル混合、ビタミン混合、クロロフィルオイルといった9種類の飼料で育てました。

その結果、クロロフィルを投与することにより血漿脂質が低下したとの結果が出ています。
特に飼料のコレステロールが低いケースで大きな変化が見られました。

コレステロールといえば、悪玉コレステロールが増えるとさまざまな健康リスクも心配されるので、善玉コレステロールを増やすなどして健康対策を取っていきたいですよね。
現段階ではまだまだクロロフィルが脂質代謝に与える効能は研究段階ではありますが、今後更に研究が進めばコレステロール値の管理に役立てられる日も来るかもしれません。

参考:(PDF)日本家政学会誌Vel.42 No.7 589~594(1991):クロロフィルの血漿脂質改善効果[PDF]

「―治験―アトピー性皮膚炎に対するヨモギエキス配合シートの使用経験」より

よもぎには止血効果があるとして、古くから用いられてきました。
収斂効果もあることから化粧品にヨモギエキスが配合されることもあるのですが、アトピーにも効果的です。

治験でアトピー性皮膚炎に対し、ヨモギエキスを用いるとどのような変化が選べるのか調べた研究があるので、ご紹介しましょう。

アトピー性皮膚炎の患者25名に対し、試験資料としてヨモギエキスを配合したシートを使い、変化を確認します。使用するシートは濃縮ヨモギエキス末を配合した水性ゲル部分であり、湿布剤です。

化粧品として使えるくらいの安全性の高いヨモギエキスを使い、日中数時間、または就寝中に貼布して変化を調べました。
使用期間は1週間~4週間連続使用して変化をみたところ、各観察日で有意に状態が改善し、乾燥については1週間後、2週間後、4週間後の観察日に有意な改善が見られたとのことです。
実際に治験に参加した方のうち、やや改善した、かなり改善した、著しく改善したと答えた方が多いので、ヨモギエキスによるアトピー性皮膚炎への効能が確認されました。

症状の改善にはヨモギエキス配合シートの遮断効果や、保湿効果なども関係していると考えられています。

参考:(PDF)皮膚・第40巻・第5号・1998年10月:―治験―アトピー性皮膚炎に対するヨモギエキス配合シートの使用経験[PDF]

「ラットのコレステロール代謝に及ぼす難消化性デキストリンの影響」より

昔から食物繊維には便秘の解消効果があるとして知られていますが、他にコレステロール値を下げる働きも持っています。
ラットに対して食物繊維を与えたところ、血清および肝臓コレステロール値が有意に低下したとの研究結果もあるため、コレステロール値に悩んでいる方も食物繊維が豊富に含まれているよもぎを取り入れてみてはどうでしょうか。

この研究では、摂取した食物繊維の量が多いほど変化も大きくなったとの結果になっています。実験の中では、血液中のコレステロールが増えるのを抑える働きを持ったHDL(善玉)コレステロールの比率が増えることも確認されました。

HDLコレステロールは動脈硬化や虚血性心疾患の予防にも効果的なものなので、健康管理の一環としても食物繊維が役立ってくれるでしょう。

参考:日本栄養・食糧学会誌Vol.44 No.6 471~478 1991:ラットのコレステロール代謝に及ぼす難消化性デキストリンの影響

「ビタミンCの働きと1日の摂取量」より

よもぎの中には、水溶性のビタミンの一つであるビタミンCが含まれています。栄養素にはさまざまな種類があるわけですが、その中でもビタミンCといえば非常に有名ですよね。

しかし、人間の体の中にはビタミンCを構成するために欠かせない酵素が存在していないため、食事から摂取していかなければなりません。

ビタミンCは体内でコラーゲンを生成する際に使われる栄養素でもあるため、普段の食生活の中から十分なビタミンCが摂取できていない場合には血管がもろくなり、出血を引き起こす「壊血病」というものに繋がってしまうことがあります。

また、ビタミンCは美容のための栄養素としても知られており、不足すると日焼けしやすくなってしまうこともあるのです。紫外線への抵抗力を高めるためにもしっかりビタミンCを取り入れたいですね。

ビタミンCの不足は肌トラブルや健康への影響だけでなく、イライラなどを引き起こすこともあります。心身ともに健康な体づくりをサポートしてくれる栄養素だともいえるでしょう。

他には、抗酸化作用も持っている栄養素なので、活性酸素が原因で発生するさまざまな病気の予防にも役立ってくれます。
免疫力を高めるための栄養素でもあるため、健康的な体を維持するために欠かせない成分です。

こまめに摂取しなければならない

ビタミンCは体内にためておくことができない水溶性のビタミンなので、一度に大量に摂取しても意味がありません。
使われなかった分は体外に尿として排出されてしまうので、こまめに取り入れていくことが非常に重要になってくるのです。

毎日の食生活の中で十分な量のビタミンCを摂取できていない方もいるので、美容や健康に注目しているのであれば、効果的にビタミンCを摂取する方法についても考えておきたいですね。よもぎを取り入れるのもおすすめです。

参考: 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット:ビタミンCの働きと1日の摂取量

よもぎに含まれる主な成分

よもぎには、以下のような成分が含まれています。その働きについて紹介していきましょう。

ベータカロテン

体内でビタミンAに変換される成分。免疫力のアップに役立つほか、皮膚や粘膜、そして視力の健康維持をサポートしてくれます。

クロロフィル

細胞の再生促進作用が期待できる成分。また造血作用も高いため、貧血の予防改善に役立つほか、血中コレステロールの濃度を下げるためにも活躍してくれます。

ビタミン

よもぎには多くのビタミンが含まれていますが、特に抗酸化作用の高いビタミンCや、血液をサラサラにするビタミンEの含有量が豊富です。また血液凝固に役立つ、ビタミンKも同時に含有。よもぎの止血効果は、ビタミンKのパワーによるものです。

食物繊維

よもぎには、豊富な食物繊維が含まれています。便秘解消に役立つなど、高いデトックス効果が期待できるでしょう。またよもぎは、むくみ防止に役立つミネラル・カリウムも豊富に含みます。

管理人とよもぎ

よもぎは切り傷ややけどにも効果のある野草として、小さい頃からお世話になっています。薬草としてはもちろん、食用として、よもぎ餅や天ぷらなんかでも食べたことがあるくらい、野草の中でも一番ポピュラーなのではないでしょうか。

写真は、家の近くの川沿いの茂みで撮影。