ウコギ

このページでは、ウコギの効能について調べています。

ウコギ

ウコギの特徴や効能を調査!

ウコギは、日本国内で約7種類が自生しています。有名なところでは「ヤツデ」や「ウド」もウコギ科の植物。漢方の世界で強壮剤として重用されてきた歴史を持っているため、中国原産の「ヒメウコギ」が平安時代に日本へ輸入され、現在まで種を繋いでいるようです。

日本では山菜として、春にウコギの新芽を食す習慣が根付いています。一部の地域に住む人にとっては、馴染み深い食材のひとつ。茹でてアク抜きしてもなお残る、苦みや渋味が特徴的なのだそうです。

野草名 ウコギ
学術名 Acanthopanax sieboldianus
生育地 アジア、アメリカ、ロシア
形態 多年草
その他の特徴 米沢藩の藩主が「ウコギの垣根」を奨励したという歴史があるため、山形県では特に馴染み深い植物として知られている。

その効能・効果

ウコギには数多くの効果効能があると言われます。

まずその高い抗酸化作用が、生活習慣病の予防に役立ちます。栄養分や食物繊維が豊富なので、ダイエットにも役立ってくれるでしょう。

なおウコギ科の植物は、種類がかなり豊富です。漢方の世界で重用されているのは「エゾウコギ」。また同様に高名な「高麗人参」もウコギ科の植物で、いずれも強壮や疲労回復効果が非常に高いと言われます。詳細情報は、それぞれの種類について、改めて調べる必要がありそうです。

出典元:うこぎの町米沢かき根の会公式サイト http://www.mindp.co.jp/ukogi/
explain/science.html

「実験動物におけるエゾウコギ根抽出物の機能性」より

2004年、北海道に自生するエゾウコギの効果・効能に関する研究が日本栄養・食糧学会誌に掲載されました。2つのグループにわけたモルモットを比較し、エゾウコギ根抽出物の抗疲労作用について調査。コラーゲンの減少抑制や血液の循環改善など、皮膚や冷え性への作用の可能性を示唆する結果となりました。

皮膚への作用を調べる機能性試験

コラーゲンの減少抑制を調べるために、1群10匹のモルモットを2群用意。片方にはビタミンC欠乏飼料を、もう片方にはエゾウコギ群が0.25%配合されたビタミンC欠乏飼料を与えて30日間飼育しました。28日後に背中の毛を剃り、30分ほど皮膚へ直接紫外線を照射。2日後の最終日に、皮膚への作用を観察しました。

紫外線を浴びた部位は「皮膚過酸化脂質含量」、浴びていない部位はコラーゲンに含まれる「皮膚Hyp(ヒドロキシプロリン)」の数値を検査。「皮膚過酸化脂質含量」とは、酸化して生体膜の機能が損なわれてしまった脂質のことです。健やかな皮膚を保つためには酸化を抑えることが重要なため、過酸化脂質をどれだけ抑制できたかを観察しました。「皮膚Hyp(ヒドロキシプロリン)」の数値は高いほどコラーゲン量が多いことを示します。30日間の試験を経て、2群にわけたモルモットの違いを比べました。

「脂質過酸化脂質含量」はエゾウコギを含むビタミンC欠乏飼料を食べたモルモットの方が低く、紫外線から肌を守ったことがわかります。また紫外線を浴びていない部位の「皮膚Hyp(ヒドロキシプロリン)」も、エゾウコギを摂取したモルモット群の数値が高く、エゾウコギによって全身の皮膚が正常な状態に近づいたことが示唆されました。

冷水につけた後の体温回復時間の研究

エゾウコギの冷え性への効果を調べるために、モルモットを15℃の水に15分間浸した後、体の水をふき取ってから5~120分の体温変化の計測を実施しました。

1群10匹のモルモットを2群用意して、片方には1日1回エゾウコギ根を含む蒸留水を投与。もう片方には同じ量の注射蒸留水を投与しました。

その結果、投与から7日目までは体温の変化に違いはなかったものの、投与14日以降はエゾウコギを投与された群の回復が早まりました。この結果から研究チームは「エゾウコギを反復的に摂取することで、抹消血管循環の改善が期待できる」と考察しています。

■参考元:(PDF)実験動物におけるエゾウコギ根抽出物の機能性-2004年

「ウコギの抗肥満作用」より

ウコギ摂取によって血中糖質を低下する作用があることから、マウスを使ったウコギ葉の抗肥満作用に関する研究が行われました。

実施した試験は、以下の3つです。

膵リパーゼ阻害試験

膵臓に含まれる消化酵素のひとつを「リパーゼ」と言います。リパーゼで分解された脂肪は、一部がコレステロールに変化。そのためリパーゼの働きを阻害できると、脂肪の紹介・吸収を抑制して、血中脂質の低下が期待されます。

ウコギの熱水抽出液を使い、酵素とリパーゼ溶液を反応させたときにウコギがどのように作用するか試験で確認。その結果、ウコギの量が多いほど膵リパーゼ作用を阻害することがわかりました。

脂質吸収阻害試験

実験用マウスにウコギの熱水抽出液とオリーブオイルを同時に与えて、時間を置いた後に脂肪酸の数値を測定しました。血液中の悪玉コレステロールのコントロールに効果的なオリーブオイルには、その他の植物油と同様に1gあたり9kcak含まれています。当然摂り過ぎると脂肪に変わり、肥満の原因に。

この実験では、オリーブ油によって上昇するはずの血中中性脂肪濃度を、2%ウコギ熱水抽出液が抑制することがわかりました。

食餌誘発肥満マウスへの長期摂取試験

高脂肪の餌にウコギを混ぜたものと混ぜていないものにわけて、マウスを88日間飼育しました。体重や内臓脂肪量などの分析を実施。その結果、通常の高脂肪の餌を与えられたマウスに著しい体重増加や内臓脂肪の蓄積が確認された一方、ウコギを摂取したマウス群は体重や内臓脂肪・各種脂質の上昇が抑制されたことがわかりました。

まとめ

3つの実験から、ウコギには体内に脂肪がつく原因である膵リパーゼ作用や脂質吸収を抑制・阻害して、抗肥満作用を持つことがわかりました。

■参考元:ウコギの抗肥満作用-2008年

「ウコギ葉のラットにおける食後血糖上昇抑制作用」より

山形県立米沢女子短期大学の研究では、ウコギ葉にポリフェノールや食物繊維が多く含まれることから、食後の急激な血糖値上昇を抑制できるのではないかと考え、ラットを使った実験を行いました。

糖質として用意したのは、可溶性デンプン・マルトース・グルコースの3種類。それぞれの糖質溶液にウコギ葉を含ませたものを与えるラット群と、糖質溶液だけを与える対照群にわけて、投与前後の血糖値を測定しました。

可溶性デンプンの結果

ウコギ葉を摂取しなかったラット群は、摂取から15分後には血糖値が最高値に。ウコギ葉を摂取したラット群が最高値になるのは、摂取から30分後でした。15分の時間差が見られましたが、研究グループは2群に有意差はないと考察しています。

マルトースの結果

ウコギを摂取したラット群は、マルトース摂取から15~30分の間、対照群よりも血糖値が低くなりました。結果から、ウコギ葉の摂取量が多いほどマルターゼの阻害作用は大きくなることがわかっています。

グルコースの結果

マルトースと同じような結果になったのがグルコース。ウコギを摂取したラット群は、投与から15~30分の血糖値の上昇が抑えられました。

考察

糖質ごとの食後血糖値の上昇率から、ウコギ葉はマルターゼ阻害作用やグルコース吸収抑制作用に由来する食後血糖上昇抑制作用を持つと考察されました。

■参考元:(PDF) ウコギ葉のラットにおける食後血糖上昇抑制作用-2004年

ウコギに含まれる主な成分

ウコギには、以下のような成分が含まれています。それぞれの働きについて紹介していきましょう。

サポニン

田七人参などにも含まれる成分として、有名。血中の悪玉コレステロールを低下させる働きがあるため、ダイエットや生活習慣病の予防に役立ちます。

ビタミン

ウコギには多くのビタミンが含まれていますが、特にビタミンCやビタミンAの含有量は高め。ビタミンCの高い抗酸化作用は身体の老化防止に役立ち、ビタミンAは目や皮膚、そして粘膜の健康維持に貢献してくれます。

ミネラル

ウコギはビタミンだけでなくミネラル、特にカルシウムを豊富に含んでいます。カルシウムは骨を丈夫にするだけでなく、さまざまな身体機能を高めるのに貢献する成分です。

食物繊維

ウコギには、豊富な食物繊維が含まれています。便秘解消に役立つほか、満腹感を増幅させますので、ダイエットサポートに役立ってくれるでしょう。

管理人とウコギ

ウコギは基本的には天ぷらで食べる事をオススメします。というのも、独特な苦みがあり、おひたしなどの食べ方となると少しアク抜きなどが必要になるからです。枝の根元も非常に堅い部分があるので、食用で採取する場合は、春先に出てきた新芽を摘んで塩茹でするといいでしょう。