オオバコ

このページでは、オオバコの効能について調べています。

オオバコ

オオバコの特徴や効能を調査!

オオバコは北海道や沖縄を含む、日本の全土に広く分布している植物です。茎が地中に埋まっているため、上へ高く伸びていくことはありませんが、その代わり楕円形の大きな葉を持つことで知られています。

漢方の世界では「車前(しゃぜん)」という名前で、生薬として取り扱われてきた長い歴史があります。葉だけでなく種子や茎など、全草を茶葉として飲用するのが一般的です。

野草名 オオバコ
学術名 Plantago asiatica
生育地 アジア、ヨーロッパ
形態 多年草
その他の特徴 オオバコの種には、雨に濡れると粘着性が高まるという特徴あり。動物の身体に粘りつくなどして、他の場所へと広がっていく。

その効能・効果

オオバコには、多くの効果効能があると言われています。まず利尿作用や尿酸の排出促進効果など。尿路の急性感染症の際に適応されるなど、排尿にまつわる効果は高い様子です。痛風などが気になる人も、積極的に摂取すると良いでしょう。

また抗炎症効果も高いとされており、咳を鎮めたい、痰を抑えたいなどの場合に摂取を推奨されます。さらに便秘解消や食欲亢進に役立つとも言われていますよ。

出典元:健成園公式サイト https://www.kenseien.co.jp/
kenkou/1262.html

「セイヨウオオバコとオオバコのin vitro細胞毒性試験による抗ウイルスおよび免疫調整効果」より

オオバコは、台湾の民間療法では、呼吸器や消化管の感染症を治療するために使用されている野草です。この研究では、オオバコが持つヘルペスウイルス・アデノウイルスに対する抗ウイルス活性、細胞毒性・免疫調節活性を調べています。

その結果、オオバコの熱水抽出物がリンパ腫・癌腫瘍細胞(膀胱、骨、子宮頸部、腎臓、肺・胃)の増殖・ウイルス感染に対して有意な抑制活性を持つことが明らかになりました。また、セイヨウオオバコおよびオオバコは両方とも、免疫調節活性の二重の効果を示しました。低濃度ではリンパ球増殖とインターフェロン-γの分泌を増強したのですが、高濃度ではこの効果を阻害したのです。

この結果によって、セイヨウオオバコおよびオオバコの熱水抽出物が広範囲の抗白血病・抗がん・抗ウイルス活性・細胞性免疫を調節する活性を持っていると考えられています。

■参考元:In Vitro Cytotoxic, Antiviral and Immunomodulatory Effects of Plantago major and Plantago asiatica

「トチュウの樹皮およびオオバコの趣旨の抗炎症性の可能性の解明」より

この研究では、トチュウの樹皮とオオバコの種子の水抽出物が示す、さまざまな抗炎症作用の可能性のあるメカニズムを明らかにしました。

キチュウの樹皮とオオバコの種子、両方の抽出物は中程度の抗炎症力を示していますが、抗炎症効力はオオバコの方がやや高いという結果に。イリドイトのひとつでありオオバコに含まれる「アウクビン」の存在に依存しているようです。また、トチュウの樹皮とオオバコの種子を水で抽出したものは、一般的な合成非ステロイド系抗炎症薬よりもやや弱い抗炎症活性を示しました。

この研究から、オオバコの種子が持つ抗炎症作用の可能性が示唆されています。

■参考元:Elucidation of Anti-inflammatory Potencies of Eucommia ulmoides Bark and Plantago asiatica Seeds

「オオバコの種子からの新規多糖体はToll様受容体4を介して樹状細胞の成熟を誘導する」より

ネズミ骨髄由来の樹状細胞(DC)の成熟と、オオバコの種子から精製した多糖がどのように関連しているかを調べた実験があります。この実験によると、オオバコによって樹状細胞(DC)上の成熟ニューロンが増加しているのが確認できました。この結果は、オオバコは、病原体が持つ特徴的な分子を認識する「Toll様受容体4」を介して、ネズミ骨髄由来樹状細胞の成熟を促すことを示唆しています。

成熟した樹状細胞は、異物を処理する貪食作用こそ弱くなるものの、体内に侵入してきた細菌・ウイルスを他の細胞に知らせ、感染した細胞やがん細胞などを排除する「T細胞」を活性化する働きが強くなることが明らかとなりました。

この結果は、植物由来の多糖類が持つ免疫増強作用メカニズムを解明する鍵のひとつになり得ると期待されています。

■参考元:A novel polysaccharide from the seeds of Plantago asiatica L. induces dendritic cells maturation through toll-like receptor 4

「公益財団法人富山第一銀行奨学財団 助成研究成果概要報告書」より

痛みはQOL(生活の質)を著しく低下させます。特に慢性疼痛は難治性で、鎮痛剤では効果が表れにくいものも多いのが現状です。しかし、近年は慢性疼痛に対する漢方薬の有効性がいくつか報告されており、注目を集めています。しかし作用機序は不明であったため、抗がん薬「パクリタキセル」の副作用として現れる神経障害性疼痛に対する鎮静効果を調べ、作用機序の解明を目的としてこの研究が行なわれました。

この研究で使われたのは、オオバコが使われている漢方薬である「牛車腎気丸」。構成生薬のうち、どれが鎮痛作用をもたらすのかを調べた結果がまとめられています。

その結果、オオバコエキス投与群には有意に疼痛抑制効果が表れました。また、オオバコの主要成「アウクビン」を投与したところ、こちらも有意に疼痛の抑制効果が見られたそうです。さらに、皮膚に機械的痛み刺激を加えた実験も行っており、アウクビン投与群は有意に痛みが抑制されました。

詳細な作用機序の解明はまだ行われていませんが、オオバコに含まれるアウクビンが疼痛を和らげる作用を持つことが示唆されています。

■参考元:(PDF)公益財団法人富山第一銀行奨学財団 助成研究成果概要報告書

「カルシウムとオオバコ種子由来の粘性多糖類との相互作用の機構」より

カルシウムとオオバコ多糖類の間にある相互作用のメカニズムを調査する実験が行われました。

まずはオオバコ種子の粘質多糖(PLCP)にエチレンジアミン四酢酸を加えることで、カルシウム欠乏多糖(PLCP-E)を作りました。両者の構造には変わりはありませんでしたが、カルシウムが欠乏したほうは明らかに粘度が低くなっていました。

次に、オオバコ種子の粘質多糖(PLCP)を水酸化ナトリウムで処理をして、抗酸化作用をもつフェルラ酸を除去したPLCP-FASを作りました。これも、カルシウム欠乏多糖(PLCP-E)と同様に粘度の低いものができ上がりました。PLCP-EとPLCP-FASの遊離Ca2+を除去するために透析を実施した場合、PLCP-Eだけが高粘度を維持することができました。

熱分析では、多糖の熱安定性がEDTAキレート化後に減少することを示しました。PLCPの外観はほとんど糸状であるのに対し、PLCP-Eは巻き毛状でした。

結果として、Ca2+と多糖との間に強い相互作用があることを示唆しています。相互作用は、多糖の高い粘度、弱いゲル化特性、熱安定性に寄与していることが分かりました。

■参考元:Mechanism of Interactions between Calcium and Viscous Polysaccharide from the Seeds of Plantago asiatica L

オオバコに含まれる主な成分

オオバコには、以下のような成分が含まれています。それぞれの働きについて紹介していきましょう。

タンニン

整腸作用が高く、特に下痢の症状改善に役立つ成分。また抗酸化や収れん作用が高いことでも知られており、「美肌に役立つ」と美容業界からも人気を集めています。

イリドイド

植物由来の栄養素として知られており、解毒作用や抗酸化作用が高い成分です。

プランタジン

消炎作用や保湿作用に優れる成分。喉の調子が悪く、咳や痰などに悩まされている場合に摂取すると、効果を発揮すると言われます。

ビタミンA

利尿作用が高く、尿酸などの排出に貢献してくれます。身体のむくみを取るためにも役立ってくれるでしょう。

管理人とオオバコ

オオバコはオオバコ相撲という草遊びが有名ですが、茎を手折ると3本の太い筋が出てきます。それを何本も結んで三つ編みにして紐を作ったり、新芽はアクが少ないので、そのまま揉んで塩水にさらして、サラダにして食べたりできます。本当にどこにでも咲く野草なので、馴染み深いのですが、薬草としての効能は他の野草に比べても多く、水溶性食物繊維を利用したオオバコ茶なるものも、一時期はやりました。