弟切草

このページでは、弟切草の効能について調べています。

弟切草

弟切草の特徴や効能を調査!

弟切草(オトギリソウ)は、日本の山野に自生している野草。日本人の生活の中にも深く馴染んでおり、切り傷の手当てなどに用いる民間療法として、活用されてきた歴史があります。

その高さは50センチ程度。夏には黄色い可憐な花を咲かせるほか、葉に小さな黒点が散らばっているという特徴もあります。

野草名 弟切草
学術名 Hypericum erectum
生育地 日本、朝鮮、中国
形態 多年草
その他の特徴 オトギリソウの仲間である「セイヨウオトギリソウ」の別名は「セントジョーンズワート」。欧米ではハーブティーの原料として用いられるほか、うつ病などの治療にも活用されている。

その効能・効果

弟切草には、多くの効果効能があると言われています。

まず抗菌や、鎮痛効果。こちらは主に生葉に含まれる成分の働きで、搾り汁を打撲傷や創傷に塗布することで、効果を発揮すると考えられています。

次に月経不順の矯正や、鎮痛効果。こちらは実に含まれる成分の働きで、漢方の世界では「小連翹(しょうれんぎょう)」という名称で親しまれます。

このほかに抗酸化作用なども認められるようです。

出典元:イー薬草ドットコム http://www.e-yakusou.com/yakusou/090.htm

「抗うつ作用をもつ機能性食品としてのハーブ」より

セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)は、主に軽度~中等度のうつ病に対して用いられてきた、長い歴史のある植物です。また、他の薬剤との飲み合わせには十分注意する必要があるものの、基本的に「副作用が少ない」という科学的根拠が示されており、その有効性の科学的根拠がもっとも多く蓄積されているハーブ。原産地であるヨーロッパをはじめ、アジアや北アフリカに300種類以上分布しています。セイヨウオトギリソウにはうつ症状の改善、創傷治癒促進、抗炎症作用などさまざまな効能があるため、古来のヨーロッパでは魔よけの力があると信じられ、聖ヨハネの日にあたる6月24日になると室内や戸口にセイヨウオトギリソウを吊るすという習慣ができたそうです。セイヨウオトギリソウの別名「セントジョーンズワート(St John’s Wort)」という名前は、聖ヨハネに由来しています。

抗うつ剤として処方する国もある

セイヨウオトギリソウは、およそ2000年以上もの間、民間薬として用いられてきたハーブです。日干しして乾燥させたものは、止血や打撲、月経不順などに使われてきました。ヨーロッパではハーブティーにして、生理痛や関節炎を抑えるために飲み、火傷や外傷を負ったときにはオリーブオイルに浸したセイヨウオトギリソウを塗布していました。また、セイヨウオトギリソウの抽出物は感染症・消化不良を始め、中枢神経系の不調に用いられてきました。

セイヨウオトギリソウの有名な薬効であるうつ病改善に使われたのは、16世紀ごろです。ドイツでは承認ハーブとして抗うつ剤の一つに名を連ねており、従来の抗うつ剤よりも多く処方されているそうです。

また、ヨーロッパでは一般的なハーブでもあるセイヨウオトギリソウ。地上に出ている部分を乾燥させたものや抽出物は、ティーバッグ、タブレット、カプセルなどさまざまな形に加工され、一般の薬局に並べられています。

セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)の有効性

DSN-IV診断基準による軽~中等症のうつ病には有効性が認められています、偽薬(プラゼボ)よりも2倍以上もの効果が認められ、有効で、三環系抗うつ剤やセロトニン再取り込み阻害薬と同じような効果があると示されました。また、抗うつ剤と比べて副作用が少なかったと報告されています。これは、今のところもっとも信頼度の高い試験結果です。

一方、米国国立衛生研究所やその他の機関では、プラセボに比べて有効性が認められなかったという報告もあります。セントジョーンズワートがうつに有効という報告は主にドイツ語圏内のものという点でも、その有効性に疑問を挟む余地はありますが、産地・抽出方法・保存方法で変化する可能性も示唆されています。

他の薬剤との相互作用

セントジョーンズワートを摂取するうえでもっとも注意するべきなのは、薬剤との相互作用です。セントジョーンズワートは単体で飲む分には安全性がほぼ確認されていますが、他の薬剤と一緒に摂取した場合は、薬剤の効果を減少させる作用がはっきりと認められているからです。例えば、抗HIV薬インジナビルや心臓移植後に用いられる免疫抑制剤シクロスポリンの血中濃度を減弱させてしまいます。

セントジョーンズワートは、軽~中等度のうつ病改善の選択肢として有力ですが、他の薬剤との併用は避けた方がよいでしょう。

■参考元:(PDF)抗うつ作用をもつ機能性食品としてのハーブ

「ヒト線維芽細胞培養系を用いたセイヨウオトギリソウ抽出物の創傷治癒に及ぼす効果」より

セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)は、さまざまな疾患に効くハーブとして、古くから用いられてきました。軽度うつ症状の改善効果を注目されている一方で、創傷の治癒促進効果についてはまだ不明点が多く、あまり研究されていません。

この研究では、ヒト繊維芽細胞を使ってセイヨウオトギリソウの「創傷治癒促進効果」について考察しています。その結果、濃度によっては治癒効果が促進されましたが、濃度が濃すぎると逆に治癒効果が阻害されてしまうことが明らかとなりました。セイヨウオトギリソウには創傷治癒を促進する成分と阻害する成分の両方が含まれていることが示唆されています。

■参考元:ヒト線維芽細胞培養系を用いたセイヨウオトギリソウ抽出物の創傷治癒に及ぼす効果

「おとぎり草茶のヒト食後血糖上昇抑制作用と抗酸化能」より

食後の血糖上昇に対して、オトギリソウの葉から抽出したお茶が及ぼす抗酸化作用と阻害効果を調べた研究が発表されています。今回は、2%、5%、10%のオトギリソウの葉を含むお湯での抽出物が用いられました。

お米を摂取した後のヒト被験者における食後血糖値を、オトギリソウ茶を経口投与した後に測定。被験者は2つのグループに分けられ、それぞれのグループの食後平均血糖値は139mg/dlでした。

オトギリソウ茶は、食後血糖値が平均値を上回った被験者の血糖値上昇を有意に抑制しました。オトキリソウには、インスリンの正常な分泌を維持するといわれるポリフェノールが多く含まれているため、このような結果になったと考えられます。

これらの結果は、オトギリソウ茶が糖分の消化吸収を抑制することで、食後血糖値の上昇を抑えることを示唆しています。

■参考元:おとぎり草茶のヒト食後血糖上昇抑制作用と抗酸化能

弟切草に含まれる主な成分

弟切草には、以下のような成分が含まれています。それぞれの働きについて紹介していきましょう。

タンニン

ポリフェノールの一種。血液内の赤血球や白血球を増加させる働きがあるため、傷口の止血に効果的です。胃腸の調子を整えてくれるのに役立つほか、抗酸化作用が高いことでも知られています。

ヒペリシン

オトギリソウ種の植物にのみ含まれる成分。脳内の神経伝達物質・セロトニンの分泌を促進させるため、感情や精神のバランスを整えるほか、質の良い睡眠の確保に役立ちます。

フラボノイド

ポリフェノールの一種で、植物色素の総称。弟切草にはルチン、クエルセチンなどが含まれています。これらのフラボノイドは血管の健康維持に役立ち、生活習慣病を予防します。

管理人と弟切草

名前も由来も物騒な野草なのですが、かわいらしい花を咲かせ、夏の野山にコントラストを与えます。薬草としてのエピソードは、小さい頃にしぼり汁を傷口に塗布された記憶があります。山で遊んでいると、その場で摘んだ葉を使って治療ができるのですから、野草は偉大です。