なた豆

このページでは、なた豆の効能について調べています。

なた豆の特徴や効能を調査!

なた豆は日本に自生している植物ではなく、原産はアジアかアフリカと言われています。江戸時代に中国から伝えられたという記録が残っており、九州地方で栽培もされていますが、国内に流通するものの多くは輸入品です。

マメ科の植物に特徴的な、鞘付きの実ができますが、その大きさは3050㎝!さやえんどうなどに比べ、倍以上の大きさとなります。食用する際は下茹での後に調理を行うのが、一般的です。

近年はその健康効果が話題となっていますが、なた豆を取り扱うスーパーや生鮮食品店の数は、あまり多くない様子。国内では「なた豆茶」などの加工品から摂取するのが、最も容易です。

野草名 なた豆
学術名 Canavalia gladiate
生育地 アジア、アフリカ
形態 一年草
その他の特徴 生命力が強いため、蔓の伸びるスピードが早く、開花する花も多くなっています。このため、九州地方では商売繁盛や子孫繁栄の縁起物として扱われることも。

その効能・効果

なた豆には、非常に高いデトックス効果があると考えられています。このため、便秘やむくみの解消に役立てようと考える人は、多い様子。

また変わったところでは蓄膿症、歯周病、痔、そして花粉症やアレルギーの予防改善にも役立つと考えられています。

尿や便だけでなく、膿などの老廃物排出にも役立ってくれるのですから、なた豆のパワーはすごいですね。

さらになた豆には、ガン予防に役立つ成分が含まれていることもわかっています。

出典元 刀豆ナタマメ協会 http://www.natamame.org/

「第107回ビタミンC研究委員会」より

ストレス負荷動物になた豆やひじき、クマ笹エキス、ビタミンCといったものを与えた時にどのような効果があるのか調べた実験があります。
近年、ストレスが原因でさまざまな病気を発症する方が増えているのですが、こういったものを抑えるためにも役立つのではないかといった実験です。

なた豆やひじき、クマ笹エキスには食物繊維やビタミン、アミノ酸、ミネラルといったものが多く含まれており、がん予防や高血圧の予防、ダイエット効果、便秘予防、湿疹・アトピーの改善といった効能が期待されてきます。
マウスを用いて絶食や水浸ストレス負荷といった実験が行なわれたのですが、なた豆やひじき、クマ笹エキスを供与したグループでは胃潰傷指数が低下したという結果になりました。

これは、なた豆にもストレスを抑える効果があることを示した実験だといえます。 なた豆以外の成分も供与したため、なた豆だけの成果とはいえませんが、ストレスに悩んでいる方は注目してみてはどうでしょうか。

参考:(PDF)日本ビタミン学会:第107回ビタミンC研究委員会[PDF]

「The effects of yellow soybean, black soybean, and sword bean on lipid levels and oxidative stress in ovariectomized rats.」より
(訳:卵巣摘出ラットの脂質レベルおよび酸化ストレスに対する黄ダイズ、黒ダイズおよびソラマメの影響)

卵巣摘出ラットを用いた実験では、なた豆などの成分が脂質および酸化ストレスレベルにどのように影響するのかを調べました。この実験では黄ダイズ、黒ダイズの他になた豆を用いています。
卵巣を摘出した47匹の9週齢のメスラットを対象とし、無作為に4つのグループに分けてから以下の餌のうち、1つを与えました。

  • カゼイン(リンタンパクの一種)を添加した餌
  • 黄色大豆を添加した餌
  • 黒大豆を添加した餌
  • ソラマメを添加した餌

その結果、豆類を与えたグループにおいて「抗酸化酵素SOD」の数値が上昇したのです。

抗酸化酵素SODとは

抗酸化酵素SODとは、活性酸素を除去する力を持っている酵素のこと。私たちが生きていく上で酸素を使ってエネルギーを作らなければならないのですが、その中で廃棄物として活性酸素が発生します。

そのため、活性酸素を全く作らない生活はできないのですが、活性酸素は体内で様々病気の原因にも繋がってしまうのです。

抗酸化作用を持つものを取り入れて健康管理に役立てましょう。

抗酸化作用が追いつかないほどの活性酸素が発生してしまうとそれは酸化ストレスと呼ばれるものになり、体がさび付く原因にもなってしまいます。
DNAやタンパク質の他、脂質や糖質といったものも酸化することになり、血行不良などを招くこともあるのです。

健康な体のためにも抗酸化酵素は非常に重要な役割を持っているといえるでしょう。

参考: The effects of yellow soybean, black soybean, and sword bean on lipid levels and oxidative stress in ovariectomized rats.

「Antiangiogenic activity of 4-O-methylgallic acid from Canavalia gladiata, a dietary legume.」より
(訳:マメ科植物Canavalia gladiataからの4‐O‐メチル没食子酸の抗血管新生活性)

がんなどの深刻な病気を治療するための有望な方法として、毒性がなく、完全な抗血管新生剤を開発するための研究が行なわれています。
そんな中で、なた豆の種子に血管新生抑制作用があることがわかったのです。血管新生抑制作用とは何かというと、がんを抑える働きのことです。

がん細胞が増殖するためには、たくさんの栄養素が必要になります。厄介なことに、がん細胞自身が「新生血管」と呼ばれる血管を作ることにより、体内からたくさんの栄養を補給しやすい状態を作るのです。

つまり、この新生血管が作られなくなれば、がんは栄養不足の状態となり、増えにくくなるわけですね。この新生血管が作られるのを抑える働きが血管新生抑制作用です。

なた豆には血管新生抑制作用があることから、がんへの効能も期待できます。

参考: Antiangiogenic activity of 4-O-methylgallic acid from Canavalia gladiata, a dietary legume.

「サポニンと効果と摂取量」より

なた豆には「サポニン」と呼ばれる成分が含まれています。サポニンには高い抗酸化作用と免疫力の向上効果、肥満予防効果や血流改善などもあるため、総合的に健康な体作りに役立ってくれるでしょう。

LDL(悪玉)コレステロールを抑える

健康診断で、LDLコレステロールの値が高くて心配している方も多いはず。サポニンによるLDLコレステロールの蓄積を抑える効能などを日々の健康管理に役立ててみましょう。

免疫力工場に役立つ

免疫力の向上効果も見逃せません。サポニンには、「ナチュラルキラー細胞」と呼ばれる免疫機能をつかさどっているリンパ球の1種に対し、活性化させる働きがあります。
これにより免疫機能が向上するため、体調を崩しにくくなるのです。

普段から風邪をひくことが多く、インフルエンザ対策をとりたいと思っている方にも向いている成分だといえるでしょう。

肥満予防効果

体内でブドウ糖と脂肪酸が結合すると、必要以上に脂肪を蓄積してしまうことがあります。
サポニンにはこれを抑える働きがあるため、肥満予防効果も期待できるでしょう。

また、脂肪の燃焼促進/働きを持ったアディポネクチンと呼ばれるものを分泌する役割もあります。肥満はさまざまな病気や不調の原因になってしまいます。スリムな体を維持することは健康な体づくりにも繋がっているといえるでしょう。

参考:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット:サポニンと効果と摂取量

なた豆に含まれる主な成分

なた豆には、以下のような成分が含まれています。それぞれの働きについて紹介していきましょう。

ウレアーゼ

尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する働きがあり、利尿を促進させます。デトックスに役立つのはもちろん、腎機能の向上にも貢献する成分です。

カナバニン

アミノ酸の一種で、なた豆から発見された成分。排膿と抗炎症作用があるほか、血行を促進させる働きがあることもわかっています。

コンカナバリンA

私たちの体内で、毎日発生しているガン細胞の増殖を抑制してくれる「抗腫瘍作用」をもつ成分。ガンは日本人の死因のトップですから、コンカナバリンAのパワーで予防に努めたいものです。