またたび

このページでは、またたびの効能について調べています。

またたび

またたびの特徴や効能を調査!

またたびと聞いてまず思い浮かぶのは、猫。またたびの枝や葉、そして実に含まれている成分が、猫の上顎にある器官で感知された時、恍惚感が呼び覚まされます。

こうした反応が強く現れた場合、猫はうっとりと横たわり身をくねらせ、飼い主を唖然とさせます。人間に例えると、泥酔状態に似ているのです。

またたびは特殊な野草ではなく、沖縄以外の全国に広く分布。蔓性の植物で、枝に互生し合いながら成長していきます。

野草名 またたび
学術名 Actinidia polygama
生育地 アジア
形態 多年草
その他の特徴 またたびはハエやアブラムシに好まれます。これらの虫につぼみの頃から寄生された花は、やがてこぶ状の実となりますが、薬効は通常の実より高いと言われます。

その効能・効果

またたびは人間にとっても、多くの効果効能があると言われています。まず疲労回復や免疫力アップ、そして血行促進や冷え性改善が期待できます。高血圧の予防にも良いと考えられていますよ。

また漢方の世界で、またたびの実(こぶ状)は「木天蓼」と命名されています。その薬効には上記の内容だけでなく「神経痛やリウマチの鎮痛」も加えられています。

出典元:食品の効果効能辞典 http://www.kounoujiten.com/kenkousyoku/
matatabi.html

「マタタビ茶の成分おもにアスコルビン酸について」より

長野県農村工業研究所は、またたび茶と緑茶の成分分析・比較を実施。その結果、またたび茶は緑茶の10倍ものビタミンC(アスコルビン酸)を含んでいることがわかりました。

またたびは、生薬の状態ではなく蒸熱(じょうねつ)によってビタミンCが増加されます。蒸熱とは、圧力のない蒸気で茶葉を蒸す工程のこと。緑茶の場合は、酸化酵素の働きを止めたり、青臭さを取ったりするために100度の熱で30~40秒蒸熱します。

緑茶とは違い、ビタミンCを増やすために蒸熱を行なうまたたび茶。この研究では、またたび茶の蒸熱に最適な条件も調べました。100度と90度の温度で、それぞれ5・10・15・20・30・60・120秒蒸熱させることでどのように変化するか調査。100度で15秒蒸熱させた時に、ビタミンCの量が最大になりました。

■参考元:(PDF)マタタビ茶の成分おもにアスコルビン酸について-1985年

「モルモットに対するマタタビ茶のビタミンC効果」より

長野件農村工業研究所は、1985年に行った「マタタビ茶の成分おもにアスコルビン酸について」の研究から、またたび葉の特性が活かされた食品はビタミンCを効率よく摂取するのに最適だと考察。1988年に、またたび茶の効果効能について研究しました。

モルモットを7匹ごとに1群として、以下の計7群を用意。

  • ビタミンCを正常量の5mg投与群
  • ビタミンCを少量の1mg投与群
  • ビタミンCを限界量の0.5mg投与群
  • またたび茶浸出液投与群(5mgのビタミンC相当量含む)
  • またたび茶浸出液投与群(1mgのビタミンC相当量含む)
  • またたび茶浸出液投与群(0.5mgのビタミンC相当量含む)
  • ビタミンC無視投与

毎日モルモットの体重や健康状態、毛並み、見た目の変化、ビタミンC欠乏症状の有無などを16日間観察。また飼育期間が終了した後は、肝臓や副腎・脾臓のビタミンC含有量を調べました。

体重変化・各臓器におけるビタミンCの数値

ビタミンCを投与していないグループは、10日までは他グループと同じように体重が増えていったものの、10日目以降は減少に転じました。グラフにあまり差異はなかったのが、ビタミンC投与グループと、またたび茶投与グループ。含有量が5mgと1mgで異なっていても、同じような体重の増え方をしています。

各臓器でのビタミンC総量もビタミンC投与グループとまたたび茶投与グループで、同じような増加傾向が見られました。ビタミンC含有量、あるいはビタミンCの投与想定量が多いほど、各臓器での最終的なビタミンC総量は増加。反対にビタミンC無投与グループは、顕著にビタミンCの総含有量が少ない結果となりました。

まとめ

研究から、またたび茶にビタミンCの働きを阻害する効果はなく、ビタミンCを投与した時と同じような効果が期待できることがわかりました。そのためまたたび茶は、ビタミンCを豊富に含む食品として活用できると考察されています。

■参考元:モルモットに対するマタタビ茶のビタミンC効果-1988年

「in vitro及びin vivoにおけるミヤママタタビ根の抽出物の抗糖尿病効果」より

ミヤママタタビは、ラオスで糖尿病の民間療法として用いられてきた天然植物です。筑波大学大学院では、ミヤママタタビ根抽出物の効果効能に関して複数の試験を実施。その内容を解説します。

ミヤママタタビ根抽出物のα-グルコシダーゼ阻害活性

食後高血糖をコントロールするのが、早期の糖尿病治療に不可欠です。この研究では、糖質の消化や吸収を遅らせる「α-グルコシダーゼ阻害活性」をミヤママタタビが持っているかどうかを調べました。

試験は培養器や試験管の中で行なう「in vitro(イン・ビトロ)法」を採用。ラットの小腸から取り出して培養したラット由来マルターゼ阻害活性よりも、ミヤママタタビ根抽出物のほうが高い阻害活性を見せました。マルトース(麦芽糖)やスクロース(しょ糖)などをグルコース(エネルギー源となる糖)へ分解させることで、食後の血糖値を安定させる効果があると考察。作用の仕方は、糖尿病治療薬の「α−グルコシダー ゼ 阻害剤」と一致しています。

糖尿病ラットにおけるミヤママタタビ根抽出物の抗糖尿病効果

6匹を1グループとして、正常なラットと糖尿病を発症した4グループにわけて、4週間ミヤママタタビ抽出液を投与する生体試験を実施。飼育後に14時間の絶食を経た後、心臓から摂取した血液から血清をつくり、血液検査を行いました。その結果わかったのが、ミヤママタタビが糖代謝や脂質代謝、肝機能、腎機能などの指標への影響。試験でわかった糖尿病マーカーへの影響は、以下の通りです。

  • 中性脂肪の減少とHDLコレステロールの増加による、肥満改善効果
  • GOT(AST)やGPT(ALT)と言った肝臓異常を示す数値の減少や総たんぱくの増加による、肝機能改善効果
  • Naや Cl、 Kの減少による、腎機能改善効果
  • 尿酸の減少による、抗痛風作用

以上の結果から、ミヤママタタビが優れた高糖尿効果を持つ自然植物であることがわかりました。

■参考元:(PDF)in vitro及びin vivoにおけるミヤママタタビ根の抽出物の抗糖尿病効果-2014年

またたびに含まれる主な成分

またたびには、以下のような成分が含まれています。それぞれの働きについて紹介していきましょう。

またたび酸

「マタタビラクトン」の別名があり、神経機能を高め、精神を安定させる働きがあります。猫を酩酊させるのもこの成分です。

アミノ酸やミネラル

またたびのこぶ状となった実は、人体の健康に欠かせないアミノ酸やミネラル(カルシウム、マグネシウム)を豊富に含むため、疲労回復や免疫力アップをサポートしてくれます。

ビタミンC

高い抗酸化作用は身体の老化防止に役立つビタミンCは、実だけでなく、またたびの葉にも多く含まれています。実のビタミンC含有量は、レモンの3倍にも及びます。

バルチミン酸

飽和脂肪酸の一種で、ビタミンAの働きを助ける成分です。老化防止に役立ち、肌のターンオーバーを促進させるほか、血管を健やかにし、動脈硬化を予防します。

管理人とまたたび

昔、旅の道中に口にしたら、元気がみなぎったことから、復旅(マタタビ)という名になったという逸話もありますが、あまりおいしいものでもなく、食べるというよりは、生薬として使用する方がポピュラーでしょう。キウイも同じマタタビ科の植物なので、食べられるものだと思ったのですが、少しばかり刺激が強い思い出があります。