熊笹

このページでは、熊笹の効能について調べています。

熊笹

熊笹の特徴や効能を調査!

熊笹は日本国内で良く見受けられる植物で、特に北海道や本州の高原地帯に自生しています。

名称の由来となっているのは葉の模様で、緑色の葉の周りに、白い縁取りがあります。このため本来は「隈笹」が正しいのですが、いつの間にか「熊笹」という表記が、広く浸透してしまったようです。

他の一般的な笹同様、高さは1.5メートル近くにまで成長し、多くの葉を茂らせます。

野草名 熊笹
学術名 Sasa veitchii
生育地 東アジア
形態 多年草
その他の特徴 人体への効能を得るためには、乾燥させた葉を利用するが、生葉は防音/防湿効果のほか、殺菌作用も高いため、寿司を包むのに活用されている。これらの効果は、生葉だけのもの。

その効能・効果

熊笹には、多くの効果効能があると言われています。

まず細胞を活性化させ、免疫力をアップさせる効果が期待できます。またデトックス効果も高いと言われており、利尿や解毒、血液の浄化、そして意外なところでは身体の脱臭などにも役立つのだとか。

さらに傷や炎症などからの回復を助け、止血や造血に役立つという「治癒促進作用」もあると言われています。

出典元:蓼科笹類植物園公式サイト https://tateshina-sasa.com/about/

「ササの効用(その1)-ササ多糖体は病気に対する抵抗力を高める-」より

笹にはさまざまな働きがあり、古くから生薬などの分野でも使われてきました。火傷や吐血の改善にも効果的とされているのですが、この他にも抗炎症作用や鎮咳、利尿、解毒など、実にさまざまな働きがあることが判明しています。

ヒスタミン遊離抑制効果もあるため、アレルギーを抑える働きも期待できるのです。

また、高い関心が持たれている働きの一つが、笹の抗腫瘍効果だと言えるでしょう。笹の持っている抗腫瘍効果を調べた実験では、腫瘍のあるハツカネズミやラットといったものに笹の葉から抽出した多糖体を投与したところ、明らかにがん細胞の増殖が抑制されたとの結果になりました。

これにより、わずかではありますが、延命効果も認められたとのことなので、見逃せません。

ただ、人間に発生しているがんに対しては大きな変化はみられていないようなので、このあたりは今後に期待したいポイントだともいえるでしょう。

参考:(PDF)青山政和:ササの効用(その1)[PDF]

「In vivo evaluation of Kumazasa extract and chitosan films containing the extract against deep skin ulcer model in rats.」より

熊笹は、肌に対しても魅力的な働きを果たしてくれます。肌の状態が悪化している重度の皮膚潰瘍ラットを用いた実験があるのでご紹介しましょう。

この実験の中では、皮膚潰瘍ラットに対して熊笹から抽出した成分を投与したところ、急速に皮膚細胞の壊死が抑制されたのです。

それだけでなく、治癒速度が上昇したとの結果が得られたため、熊笹の成分は皮膚に対し、保護作用を示すと期待されています。

参考: In vivo evaluation of Kumazasa extract and chitosan films containing the extract against deep skin ulcer model in rats.

※英文・参照元サイト名詳細不明

化粧品などの中にも熊笹のエキスを配合しているものがあるのですが、これも熊笹の成分が肌に働きかけてくれるからだといえるでしょう。

「(2)水溶性ビタミン」より

熊笹にはビタミンB群も豊富に含まれています。ビタミンB群は健康的な体を作るためにも欠かせない重要な役割を持っているので、不足しないように気をつけていきたいですね。

例えばビタミンB1は不足した場合に神経炎や脳組織への障害を引き起こしてしまう可能性があります。また、脚気やウェルニッケ-コルサコフ症候群といった病気との関わりもあるため、不足した場合には健康的とは言えない状態になってしまうのです。

それから、ビタミンB2にはエネルギー代謝や物質の代謝を行う重要な役割があり、不足した場合には成長抑制に繋がってしまう恐れがあります。口内炎や口角炎などができやすい方はビタミンB2が不足している可能性を疑ってみましょう。

参考:(PDF)厚生労働省:(2)水溶性ビタミン[PDF]

栄養素が不足していても、なかなか自分で気づくことはできません。

ビタミンB群は普段口にする食材の中ではカツオやマグロ、豚ヒレ、鶏のささみ、玄米、豚レバー、うなぎなどに含まれていて、好き嫌いなくさまざまな食材を食べている方なら、自然と口にすることができているでしょう。

しかし、そうでない場合には不足してしまう可能性もあるので、意識して取り入れていきたいですね。

「クマザサ抽出エキスの口腔内細菌に対する効果」より

笹の葉には抗炎症作用、防腐作用があることが知られており、古くから民間薬として使われてきました。細菌に対しての抗菌、制菌作用もさまざまな場面で役立てられているのですが、熊笹抽出エキスの歯周病原性細菌および口腔内細菌に対する作用を調べた実験があるのでご紹介しましょう。

実験の中では熊笹の全成分を水抽出したものを使用し、歯周病原性細菌に対する抗菌作用について調べました。その結果、1.0%以上の濃度でエキスを添加したものに関しては、歯周病原性細菌Aaの増殖がおさえられているとの結果に。

強い殺菌効果は期待できませんが、抑制的な効果はあるとの結果になりました。

「クロロフィルの血漿脂質改善効果より」

熊笹には葉緑素であるクロロフィルが含まれています。クロロフィルの持っている血中コレステロールの抑制効果を調べた実験があるのでご紹介しましょう。

実験の中では、高脂肪食摂取ラットを用意し、クロロフィルが0.2%含まれている餌を3週間摂取させました。その結果、効果的に血中のコレステロール値の増加が抑制されただけでなく、肝臓中のコレステロール値も緩和されているとの結果になったのです。

参考:(PDF)日本家政学会誌Vel.42No.7589~594(1991):クロロフィルの血漿脂質改善効果[PDF]

血中コレステロールとは、その名の通り血液中のコレステロール値のこと。コレステロールは肝臓で合成されているのですが、適量のコレステロールは問題ありません。

しかし、コレステロールの値が高い場合には血管の内壁にコレステロールが沈着してしまい、動脈硬化の引き金になってしまう可能性もあるのです。健康診断などでコレステロール値が高いことを指摘されてしまった方もいるはず。

コレステロール値は目に見えて分かるものではありませんが、体内ではコレステロール値が高いためにさまざまな健康被害が出ている可能性が高いので、対策を取っていきましょう。

食べ過ぎを防ぐことももちろん大切ですが、食物繊維をしっかり取り入れるようにしたり、コレステロールを多く含む食品を控えるようにするなどの対策が効果的です。

熊笹の成分に関してはまだまだ研究段階のところも多いですが、気になる方はぜひともチェックしてみてはどうでしょうか。

熊笹に含まれる主な成分

熊笹には、以下のような成分が含まれています。それぞれの働きについて紹介していきましょう。

クロロフィル

植物の葉に含まれている葉緑素ですが、熊笹は特にその含有量が高いことで知られます。人間の血液に含まれるヘモグロビンと化学構造がほぼ同じなので、摂取することで造血作用や血液サラサラ効果が期待できるのです。また身体の脱臭にも役立ちます。

クマササ多糖体

免疫力を高める効果がある多糖体。病気に負けない身体づくりに役立つほか、日々体内で発生しているガン細胞の増殖を、抑制する作用があると考えられています。

リグニン

不溶性の食物繊維。こちらも抗菌作用が高く、腸内で発がん物質や胆汁酸を吸着して、体外に排出してくれます。

ビタミン

熊笹には多くのビタミンが含まれていますが、特にビタミンCやビタミンB群の含有量は高め。ビタミンCの高い抗酸化作用は身体の老化防止に役立ち、ビタミンB群は美肌づくりに貢献してくれるでしょう。

管理人と熊笹

熊笹は我が家の周辺にいくつも自生しています。川辺で熊笹を見つけると、笹船を作って遊んだり、葉をクルクルとまるめて笛を作って吹いたり、身近な遊びに使われていました。キャンプなどで、炒ってお茶にすると甘味が広がって、これもまた一興。