ハトムギ

このページでは、ハトムギの効能について調べています。

ハトムギの特徴や効能を調査!

ハトムギはイネ科の植物です。作物として栽培されているため、あまり自生する姿を見かけることはありません。原産はインドなど東南アジアと言われており、日本には数百年前に、中国から伝来したのだそうです。国内では東北~九州まで、本州内でハトムギの栽培が盛んとなっています。

ハトムギは同じイネ科の「ジュズダマ」という植物によく似ています。ジュズダマは、お手玉の中に入っている穀物で、日本人とは馴染み深いもの。専門家でもハトムギとの区別が難しいほどの類似性があるそうです。

野草名 ハトムギ
学術名 Coix lacryma-jobi var. frumentacea
生育地 東アジア、東南アジア
形態 一年草
その他の特徴 製品化にあたっての利用法で最もポピュラーなのは「ハトムギ茶」。またアジアでは、米など主食の代用食として扱われてきた歴史も。

その効能・効果

ハトムギには多くの効果効能があると言われています。

まずそのデトックス効果は、便秘やむくみの解消に役立つと考えられています。代謝を高める効果もあり、肌荒れやニキビ予防、イボの予防改善、そして美白などにも貢献してくれます。基礎化粧品の中に、ハトムギを配合する商品が多いのも頷けますね。

また米に比べ、たんぱく質を多く含むという特徴があるため、疲労回復や滋養強壮に効いてくれるでしょう。

さらに「ハトムギは脂肪代謝を促進し、生活習慣病を予防する」とも言われているようです。

出典元 Slow Beauty  https://www.slow-beauty.net/post-509/

「ラットにおけるハトムギ(Coixlachryma-jobi.L.var.Ma-yuen)の高脂血症に及ぼす影響」より

ハトムギの効能について調べるためにラットを用いた実験があります。その実験では、ハトムギ茶やハトムギの種皮、子実体といったものをラットに投与することにより、高血圧を自然発症したラットの動脈硬化指数を低下させることが証明されました。

長期飼育した場合の研究結果となっているので、ほんの数回程度ハトムギを取り入れたからといって高い効果を期待することはできませんが、高血圧に悩んでいる方にとっても見逃さない成分だといえるでしょう。

実験の中では3系統のラット18匹ずつをA、B、Cの3群に分け、以下の餌にビタミンなどを調整したものを与えました。

  • A.精白米を主成分とした餌
  • B.内皮付の半精製ハトムギを主成分とした餌
  • C.ハトムギの脱脂内皮を添加してエネルギー用の精白米を加えた餌

その結果、ハトムギを食べていないA群に比べ、C群は体重が有意に低下した系統がありました。また、血清脂質成分に及ぼすハトムギ投与の影響を調べたところ、すべての系統でハトムギを取り入れている群が有意に低下したとの結果になっています。

他は、肝総脂質などもハトムギを取り入れているグループのほうが低くなりました。

ここから、健康管理の一環としてハトムギが役立つことが期待できます。

■参考元:家政学雑誌Vol.36 No.2(1985)「(PDF)ラットにおけるハトムギ(Coixlachryma-jobi.L.var.Ma-yuen)の高脂血症に及ぼす影響」

「殻付ハト麦熱水抽出物(CRD)の研究開発」より

イボへの効能
イボ対策としてヨクイニンを使ったことがある方も多いのではないでしょうか。できてし

まったイボを取るのに効果的とされている「ヨクイニン」は、ハトムギ子実の薬名です。

特に効果的なのは水イボとも呼ばれる伝染性軟属腫で、日本でもヨクイニンのイボへの働きに関していくつか論文が発表されています。

その作用に関して完全に解明されているわけではないのですが、免疫賦活作用が関与していると推測されているので、イボが気になる方は取り入れてみてはどうでしょうか。

他にも「細胞傷害性T細胞」と呼ばれるものが活性化することによって、抗ウイルス作用がもたらされるのもヨクイニンがイボに働きかける理由の一つです。

肌への効能

ハトムギは美肌対策として取り入れられることがあります。美容効果について研究した実験ではハトムギを取り入れることによって顔の皮膚の色素肝斑などが少なくなり、透明感のある肌に繋がったとの報告もあるため、美肌作りにも役立ってくれるでしょう。

それだけでなく、肌荒れや爪の状態を改善するのにも役立ちます。

肩こりの改善

肩こりの症状を改善するために使われる成分として「クロルゾキサゾン」というものがあるのですが、ハトムギに含まれている有効成分「コイキソール」にはクロルゾキサゾンと同じく中枢性の筋弛緩作用があります。

これにより、肩こりの効果も期待できるでしょう。

肩こりの原因として、筋肉の過剰な緊張が挙げられるのですが、これは神経伝達による働きです。そのため、神経伝達を抑えることにより筋肉のこりを改善させる効果が期待できるでしょう。

実際にクロルゾキサゾンが配合されている肩こりや首の痛みを改善させる医薬品なども販売されているため、手軽に摂取できるハトムギにクロルゾキサゾンと似た成分が含まれているのはおさえておきたいポイントです。

がん科学予防

がんに効くとされている成分はいろいろとありますが、ハトムギもその1つです。中国においてハトムギ子実の有機溶媒抽出物は抗がん剤として認可されていることからも働きがわかるでしょう。

また、早期がんには特に効果的とされており、ハトムギ外皮が働きかけてくれます。抗がん剤の一つにレチノイン酸というものがあるのですが、こちらは副作用の問題が心配されることがあるので慎重に取り入れていかなければなりません。

一方、ハトムギはレチノイン酸と似た機序を有していると推察されるのに対し、ほとんど副作用がないのが魅力です。もちろん薬ではないのでハトムギを取り入れていれば必ずがんにならないとはいえませんが、抗がん剤と似たような働きをする成分が組まれている点は見逃せません。

月経困難症への効能

月経困難症とは、その名の通りで月経に関して何らかの不調を感じる症状のことです。代表的なものだと、通常に比べて月経痛が強く現れたり、頭痛や腰痛、悪心、嘔吐といった症状が現れたります。

人によっては一日中まともに動けなくなってしまうほどの辛い症状が現れるので、毎月の月経困難症に頭を抱えている方も多いはず。月経困難症の大きな原因は月経の際に子宮内膜で産生される「プロスタグランジン」という成分によって子宮筋が収縮するからです。

ハトムギの外皮にはこの収縮を抑える働きがあると報告されているため、月経困難症に悩んでいる方も取り入れてみてはどうでしょうか。

なお、月経困難症の中には子宮の収縮が原因ではなく、子宮内膜症、子宮筋腫などの病気が原因となって引き起こされるものもありますが、こちらへの効果は期待できません。

生理痛がひどいからといって毎回薬を飲んで抑えるのは抵抗がある方もいるかもしれませんが、ハトムギならそういったシーンでも取り入れやすいのではないでしょうか。

■参考元:鈴木信孝「(PDF)殻付ハト麦熱水抽出物(CRD)の研究開発」

ハトムギに含まれる主な成分

ハトムギには、以下のような成分が含まれています。それぞれの働きについて紹介していきましょう。

ロイシン

必須アミノ酸のひとつで、筋肉の健康や成長に貢献する成分。疲労回復にも役立つほか、毛髪の健やかな成長や、育毛促進にも役立つといわれます。

9-ヒドロキシ-オクタデカン酸

脂肪の代謝を促進する成分。ダイエットのサポートに役立つほか、糖尿病予防に役立つ効果があることもわかっています。

ビタミン

ハトムギはビタミンB1B2の含有量が高いことで知られます。特にビタミンB2はターンオーバーを促進するため、肌の美しさに密接に関わっている成分と言えます。