銀杏

このページでは、銀杏の効能について調べています。

イチョウ

銀杏の特徴や効能を調査!

秋になると紅葉を迎え、特徴的な黄色も葉を散らす銀杏(イチョウ)。実である銀杏は、茶碗蒸しなどの具として食すと、非常に美味であることでも知られています。国内には銀杏並木が続く市街地も数多くあり、日本人に馴染み深い植物として愛され続けています。

しかし世界的に見ると数が減少しており「絶滅危惧種」のひとつにも数えられているのだとか。

野草名 銀杏
学術名 Ginkgo biloba
生育地 アジア北東部、アメリカ、ニュージーランド、アフリカなど
形態 多年草
その他の特徴 恐竜の時代から存在していたことが確認されている「生きた化石」。オスの木とメスの木があり、銀杏が実るのはメスの木。

その効能・効果

銀杏には数多くの効果効能があると言われます。

まず「血管を拡張する」と言われており、生活習慣病の予防改善におすすめとされています。ほかに「血糖値を正常化する働きもある」と言われているので、糖尿病予防にも役立ちそう。

また銀杏の葉には高い抗菌作用があることでも知られており、しおり代わりに本に挟んでおくと、虫除けに役立つとされています。

さらに鎮痙作用も強く、アレルギーの抑制に役立つと考えられています。

出典元:山岸モータース公式サイト http://www.ginnan-ice.jp/ginnan/

「ラットにおける食後の血糖上昇に及ぼすイチョウ葉由来フラボノイドフラクションの抑制作用」より

古くから漢方薬としても取り入れられてきた銀杏。

喘息や気管支炎といったものの治療に使われてきたのですが、イチョウの葉が持っている食後血糖値上昇抑制作用について調べた実験があるのでご紹介します。

実験の中では、イチョウにα-アミラーゼ活性抑制作用があることがわかったほか、α-グルコシダーゼ活性抑制作用もあることが判明しました。

これは、何かを食べた際に吸収をゆるやかにする作用が認められたということ。

食事はゆっくり食べた方が良いと言われますが、これは急激に食事をとると食べ物に含まれている糖質などの影響を受けて血糖値が急上昇しやすくなってしまうからです。

糖質を食事から摂取すると、糖質分解酵素やα-アミラーゼによってグルコースに分解されて体で吸収されるのですが、ここでアミラーゼの活性を抑えることができると糖質の吸収が抑えられ、血糖値の低下に繋がります。

食後血糖値の急上昇を抑えるためにイチョウ葉エキスが有効ということが実験から明らかになりました。実験では乾燥したイチョウの葉をメタノールで抽出することによりイチョウ葉エキスを作り、ラットに与えています。

一晩絶食させたラットにイチョウ葉のエキスを投与した群では、その他の群に比べて強いα-アミラーゼ活性抑制作用が認められました。

参考:(PDF)YAKUGAKU ZASSHI124(9) 605―611 (2004):ラットにおける食後の血糖上昇に及ぼすイチョウ葉由来フラボノイドフラクションの抑制作用[PDF]

血糖値の急上昇を抑えることは健康な体を作るためにも非常に重要なことです。

多くの病気は肥満が原因で引き起こされるとされていますが、血糖値の上昇は肥満も引き起こします。物を食べて血糖値が上がるとすい臓からインスリンというものが分泌され、糖分も細胞に取り込むための働きをするのですが、この時に多くの糖質を摂取しているとよりたくさんのインスリンの分泌されるのです。

インスリンは脂肪の合成力を高める働きがあるほか、脂肪の分解を抑える作用も持っています。つまり、インスリンが多く分泌されればその分脂肪が蓄積されやすくなるということ。

血糖値を急上昇させると脂肪が蓄積されやすくなるのはこういった仕組みからです。 銀杏に含まれている成分は血糖値の急上昇を抑え、インスリンの分泌も抑える効果が期待できます。

「Ginkgolic acid inhibits HIV protease activity and HIV infection in vitro.」より

銀杏には「ギンコール酸」という成分が含まれているのですが、このギンコール酸はHIVのプロテアーゼ阻害作用を持っています。

そのため、HIV感染を阻害する何も役立ってくれる成分とされているのです。

HIV感染を阻害する働きについての研究もあります。

ギンコール酸の働きについて検証したところ、陰性対象と比較して60%もHIVプロテアーゼ活性を抑制する効果があることが判明しました。

「Effects of oral potassium on blood pressure. Meta-analysis of randomized controlled clinical trials.」より

銀杏にはたくさんのカリウムが含まれています。

カリウムとは、体内のナトリウムの排出を促す働きを持った成分で、ナトリウム(塩分)が多い場合における高血圧を予防するのにも役立つ成分です。

高血圧に悩んでいる方は、普段の食生活の中できちんとカリウムを取ることが推奨されています。

実際に、カリウムを取り入れるとどのように血圧に働きかけるのか調べた研究があるのでご紹介しましょう。

研究の中では、カリウムを摂取した際に最高血圧が1.9~4.3mmHg、最低血圧は0.5~3.5mmHg低下することが判明したのです。こういったことからも、カリウムの摂取が高血圧の予防に役立つのではないかと考えられています。

参考: Effects of oral potassium on blood pressure. Meta-analysis of randomized controlled clinical trials.

※英文・参照元サイト名詳細不明

血圧が高くてもなかなか気づけない方もいます。そもそも血圧とは何か?というと、血管の壁にかかっている血液の圧力のこと。

高血圧になるとたくさんの圧力がかかり続けている状態になるため、血管の内壁が荒れてしまうのです。

更には血管の柔軟性も失われてしまい、動脈硬化などの症状に繋がることもあるので十分に気をつけておかなければなりません。

自分の血圧がどの程度かについては血圧計で測定しなければわかりませんよね。そのため、自覚症状がないもののかなりの高血圧状態になっている方も多いのです。

高血圧を自覚している方はしっかり対策を取っていきましょう。

「Glucosyl hesperidin improves serum cholesterol composition and inhibits hypertrophy in vasculature.」より

銀杏に含まれているカリウムの働きが高血圧の改善に効果的とご紹介しましたが、銀杏にはほかにフラボノイドと呼ばれる成分が含まれていて、この成分にも血圧の状態を改変する働きがあります。

高血圧自然発症ラットに対してフラボノイドの一種であるヘスペリジンとグルコシルヘスペリジンを与えたところ、血管の直径が大きくなって血圧が改善されたとの研究データもあるのです。

それだけでなく、血中のHDLコレステロール(善玉コレステロール)が増加する働きもあったため、健康的な体を目指したいと思っている方も銀杏などに含まれているフラボノイドの働きに注目してみてはどうでしょうか。

参考: Glucosyl hesperidin improves serum cholesterol composition and inhibits hypertrophy in vasculature.

※英文・参照元サイト名詳細不明

銀杏に含まれる主な成分

銀杏には、以下のような成分が含まれています。葉と実に含まれる成分の、それぞれの働きについて紹介していきましょう。

フラボノイド(葉)

銀杏の葉には、30種類以上のフラボノイドが含まれています。中でも「二重フラボン」と呼ばれるフラボノイドには、高い血液循環効果あり。また血管を拡張することで、スムーズな血流の実現に貢献してくれます。

ギンコライド(葉)

今のところイチョウ葉のみに含まれるとされる健康成分で、テルペノイドの一種。抗酸化作用が非常に高く、特に「活性酸素の暗躍から脳を守る」働きが注目を集めています。また血栓の発生を抑制する効果もあるというのだから、驚きですね。

ミネラル(実)

カリウムやマグネシウム、リン、そして鉄などのミネラルが豊富。人体の働きや、骨の健康維持に役立ってくれます。

ビタミンC(実)

言わずと知れた、ビタミンの代表格。その強い抗酸化作用には、美容界からも注目が集まります。

管理人と銀杏

銀杏は、小さい頃に食べすぎるなと教えられた覚えがあります。若干の青酸化合物を含んでいるので、多量に取り入れると体調を崩すこともあるようです。薬草としては、葉の部分を用います。葉にはフラボノイドなどの血流を改善する成分が多く含まれていて、ヨーロッパでは、医薬品としても認められているのだとか。小さい頃から何かと身近にある植物ですが、薬草だとはまだまだ知られていないようです。