エゾウコギ

このページでは、エゾウコギの効能について調べています。

エゾウコギ

エゾウコギの特徴や効能を調査!

エゾウコギは、日本国内に自生する約7種類のウコギの中でも、寒冷な北海道のみで育ちます。ロシアや中国にも自生するため、漢方の世界で古くから重用されてきた歴史があります。また同様に高名な「高麗人参」もウコギ科の植物であり、いずれも強壮や疲労回復効果が非常に高いと言われます。

日本でも古くから、アイヌ民族が民間薬として活用してきた歴史があるそうです。

野草名 エゾウコギ
学術名 leutherococcus senticosus
生育地 北海道、ロシア、中国
形態 多年草
その他の特徴 漢方の世界では、エゾウコギの根が薬用部位として尊重されてきたが、近年の研究で、茎や枝、そして葉にも多くの有用な成分が含まれていることがわかっている。

その効能・効果

エゾウコギには、多くの効果効能があると言われています。

まず強壮や、疲労回復効果。疲れやストレスに負けない身体づくりに役立ってくれるほか、免疫力をアップさせ、病気の予防をサポートしてくれるようです。血液をサラサラにする力もあるので、生活習慣病予防にも役立ちそう。

また不定愁訴で女性を悩ませる、更年期障害の予防改善効果も高いようですよ。

出典元:ハーブとスパイス http://herb-spice.net/ezoukogi

「エゾウコギ投与がマウス骨格筋酸化系酵素活性およびスーパーオキシドジスムターゼ活性と組織中の過酸化脂質に及ぽす影響」より

エゾウコギのエキスを取り入れたところ、種々のストレスに対する抵抗性が強まることを示した研究があります。

また、マウスを用いた実験では、エゾウコギが体力の保持増進作用に働きかけることを突き止めました。

参考:(PDF)体力科学(1992)41,304~312:エゾウコギ投与がマウス骨格筋酸化系酵素活性およびスーパーオキシドジスムターゼ活性と組織中の過酸化脂質に及ぽす影響[PDF]

「The effects of Acanthopanax senticosus extract on bone turnover and bone mineral density in Korean postmenopausal women.」より

骨減少症または骨粗鬆症といった症状がみられている閉経後の女性を対象に行なわれた実験があります。

この実験ではエゾウコギが骨密度を高めるのにどのように働いてくれるのかを調べました。

実験の内容は、一日500mgのカルシウム単独で取るグループと、一日3gのエゾウコギ抽出物を組み合わせて取るグループに分けて調べたのですが、その結果、それぞれのグループで骨塩量(骨量)にはそれほど大きな変化は出ないという結果になったのです。

しかし、併用摂取しているグループに関しては、骨形成にかかわるマーカーである血清オステオカルシンの濃度が上昇しているとの結果が出ています。

これは、エゾウコギ抽出物自体に骨密度を高める働きはそれほど期待できないものの、骨形成をサポートしていることを示唆する結果です。

参考: The effects of Acanthopanax senticosus extract on bone turnover and bone mineral density in Korean postmenopausal women.

※英文・参照元サイト名詳細不明

私たちの体の芯の部分は骨でできています。もしもこの骨が足りなくなってしまうと骨粗しょう症と呼ばれる病気になってしまうのです。

骨粗鬆症になると骨がスカスカになってしまい、軽く転んだだけでも骨折などの大きなケガに繋がってしまうことがあります。

特に年を取ってからの骨折は寝たきりのリスクも高まってしまうので、早いうちに対策を取っておきたいですね。

もちろん、食生活などに注意し、骨に良い成分を積極的に取り入れていくことも大切です。

骨に良い成分の代表といえばカルシウムですが、他にもビタミンDやビタミンK、タンパク質など、さまざまな成分が強い骨を作るのに役立ちます。

カルシウムだけを取り入れたとしても強い骨は作られないので気をつけておきましょう。

「Anti-diabetic activities of Acanthopanax senticosus polysaccharide (ASP) in combination with metformin.」より

日本でも糖尿病に悩んでいる患者はたくさんいますが、エゾウコギから抽出した成分は血糖値を抑える働きもあるのではないかと考えられています。

糖尿病のラットに対し、糖尿病の治療薬であるメトフォルミンに加え、エゾウコギから抽出した成分を与えた実験があり、この結果では治療薬のメトフォルミンを単独で投与したのに比べ、エゾウコギから抽出した成分も投与したほうが効果的に各種数値が改善しました。

こういったことから、メトフォルミンとエゾウコギから抽出した成分を組み合わせて取り入れていくことは、新たな糖尿病治療にも役立つのではないかと考えられています。

参考: Anti-diabetic activities of Acanthopanax senticosus polysaccharide (ASP) in combination with metformin.

※英文・参照元サイト名詳細不明

「実験動物におけるエゾウコギ根抽出物の機能性」より

ゾウコギ根抽出物(EUE)の機能性を探索する実験についてご紹介します。この研究では、ビタミンCが欠乏している資料で育てたモルモットを対照群とし、ビタミンCの欠乏している飼料に、エゾウコギ根抽出物を0.25%の割合で配合した飼料で飼育した郡はどのような変化があるのかを調べました。

30日間飼育をしてその結果について調べたのですが、その結果は、エゾウコギ根抽出物を取り入れていたモルモットは皮膚の過酸化脂質生成とコラーゲン含量低下が有意に抑制することがわかったのです。

また、ラットを冷水に15分間浸し、どれくらいで体温低下状態から回復するのかを調べる実験もあるのですが、こちらでもエゾウコギ根抽出物を飼料に含めて与えていた群のほうが早く回復しました。

これは、末梢血液循環改善効果が得られたからではないかと考えられています。末梢血液循環改善効果は冷え性に悩んでいる方にとっても見逃せない働きだといえるでしょう。

他にも、エゾウコギ根抽出物を与えていたらとは強制水泳負荷による実験を行なったところ、水泳耐久時間が有意に延長していたとの結果も得られ、エゾウコギ根抽出物が抗疲労作用を持っている可能性が示唆されました。

参考:(PDF)日本栄養・食糧学会誌第57巻第6号257-263(2004):実験動物におけるエゾウコギ根抽出物の機能性[PDF]

「エゾウコギ根抽出物とエゴマ種子抽出物の抗アレルギー作用」より

エゾウコギ根抽出物が持っている抗アレルギー作用について調べた研究があります。

この研究の中では、ヒスタミン遊離試験が行なわれてどれほどの効果があるのかを見たのですが、対照群と比較したところ、有意なヒスタミン遊離抑制が見られました。

これは、エゾウコギ根抽出物を摂取したところ、抗アレルギー作用が確認できたことを表しています。

この実験の中ではエゴマ種子抽出物の抗アレルギー作用についても同時に調べたのですが、エゾウコギ根抽出物とエゴマ種子抽出物を併用した場合にも有意なヒスタミン遊離抑制が確認されています。

エゾウコギ根抽出物についてはヒスタミンとセロトニンに対する拮抗作用を有すると考えられており、今後更に研究が進むことにより抗アレルギー薬などに活用される日も来るかもしれません。

参考:(PDF)日本補完代替医療学会誌第1巻第1号2004年2月:95–101:エゾウコギ根抽出物とエゴマ種子抽出物の抗アレルギー作用[PDF]

エゾウコギに含まれる主な成分

エゾウコギには、以下のような成分が含まれています。それぞれの働きについて紹介していきましょう。

エレウテロサイドE

この成分は、「ベータエンドルフィン」という物質の分泌を促進します。脳から分泌されるベータエンドルフィンは高い沈静効果を持っており、疲労回復やストレスの緩和に役立ってくれます。またナチュラルキラー細胞を活性化し、免疫力を高める効果があることもわかっています。

イソフラキシジン

血液をサラサラにする効果が高い成分。血流を改善し、高血圧やメタボリックシンドローム、そして動脈硬化などの生活習慣病予防をサポートします。

ピノレジノール・ジグロコサイド

体内で女性ホルモン様物質「エンテロラクトン」に変化する成分。女性ホルモンの減少に伴う、更年期障害の緩和に役立つと言われます。

ビタミン

エゾウコギには多くのビタミンが含まれていますが、特にビタミンCやビタミンAの含有量は高くなっています。ビタミンCの高い抗酸化作用は身体の老化防止に役立ち、ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持に貢献してくれます。

管理人とエゾウコギ

エゾウコギは、北海道などの寒冷地に自生しているようで、完全天然のエゾウコギは、関東では見ることができないんですね。とはいえ、持ち込まれて長いものですから、東北地方にいけば見ることもできます。岩手へ旅行に出かけたときに、天ぷらにして食べた記憶があります。甘味があって、えぐみは感じませんでした。野草は基本的に天ぷらにすると抵抗なく食べられるのでおすすめです。